The Fish Owl Art Project
November 5 -12th, 2018
Hokkaido, Japan
「根釧を描く」
アートでシマフクロウ応援プロジェクト
～地域の自然のゆたかさを知り、森・川・湿原・海のつながりをかんがえよう～
シマフクロウたちが、安心して住める森をつくろう。
それは、わたしたちのくらしのため。
そして、その先の子どもたちのため。
シマフクロウにまつわる現状と課題
この30年で、道内でたった70羽しか残っていなかったシマフクロウは、ようやく165羽まで増えました。国による保護事業が始まったものの、その功績の多くは、当初は手弁当で保護活動を行ってきた民間の人たちによるものです。しかし、何とか数は増えたものの、彼らすべてに割り当てられる健全な森は、少なくなっています。北海道には大自然があふれているように見えますが、実はそうではないのです。シマフクロウたちが主食としている川の魚の数は減り、十分な餌を確保できる河川も減っています。別の森に移ろうとすれば、道路や森林伐採によって移動経路が遮断されているため、交通事故や、電柱にとまり感電死するというケースが報告されることも増えています。森が分断されていることで、移動できない個体同士の近親交配がすすむと、遺伝子異常がおこり、弱い個体が増えます。せっかく増えたシマフクロウの数を維持するためには、森と森をつなぐ「緑の回廊」と、十分な餌を提供できる健全な森が、早急に必要なのです。そしてその森をつくることは、地域の人々の生活や経済にも大きな効果をもたらします。それは、国内規模にも及ぶ効果といえるでしょう。
さらに、希少な野生生物との関わり方のマナー教育も、早急に解決しなければならない大きな課題です。「欲」に任せて彼らに近づくことは、さらにその生物を絶滅に追いやることになります。一部の人間の行いは、種全体、ひいては生態系全体に、影響を与えます。
このプロジェクトの目的
このプロジェクトは、シマフクロウの保全活動を行ってきたＮＰＯ団体「シマフクロウ・エイド」、地域で活動する市民環境団体、これらの課題に共感する国内外の有志アーティストたちとともに、アートを通して、シマフクロウと環境について人々の理解を深めることを目的として行われます。また、この期間中の取材を基に制作されたアーティストの作品を、シマフクロウの保全活動に役立てます。
開催地 北海道厚岸郡浜中町
日程 ２０１８年１１月５日～１２日
各種イベント
期間中、参加アーティストとともに、開催地・厚岸郡浜中町の自然を学ぶイベントを行います。
【一般参加不可イベント】
◆「アーティストと描こう」：地元小学校にて、アーティストと児童共同で、森・川・湿原・海のつながりを学び、生態系をあらわす大きな絵を完成させます。完成した作品は、霧多布湿原センターに一定期間展示され、その後霧多布s総合文化センターにて長期展示されます。作画の様子を撮影し、展示物とともに会場で観覧できるようにします。
◆ワークショップ「水彩画の描き方」：霧多布中学校美術部員に向けて、アーティストが水彩画の描き方のデーモンストレーション・直接指導を行います。
【一般参加可イベント】
◆11月10日（土）、11日（日）９：３０～１４：００
『野外スケッチ教室』ーアーティストがスケッチする様子をみながら、一緒に描きます。
場所：
霧多布湿原センター周辺、霧多布周辺
参加費：
【大人】8,500円/1日、15,000円/2日間 【学生】4,500円/1日、7,500円/2日間 【子ども】500円/1日、800円/2日間
定員：各20名
※いずれもお昼のお弁当、保険料込・通訳付
※雨天など荒天の場合は、湿原センター内で行います。
※詳細、参加お申込はスケッチ教室参加申込ページをご覧ください。
※浜中町民の方は、町民割引あり。お申込の際に、お問合せください。
※終了後、霧多布湿原センターカフェにて懇親会あり。（飲み物料金別）
◆11月11日（日）
スライド・トーク：13：30～15：15
・「シマフクロウの日常と保全活動」－シマフクロウ・エイド
・「私たちの国の自然」－ハンガリー、スペイン、シンガポールー
【展覧会】
◆11月7日（水）午後～12日（木）16：00 場所：霧多布湿原センター
『日々更新スケッチ展』ーアーティストが期間中に描いたスケッチを、毎日展示していきます。
10日～12日は、『野外スケッチ教室』に参加の方も一緒に作品を展示していただけます。
参加アーティスト
Nature Artist/Illustrator Artists For Consevation会員 日本ネイチャージャーナルクラブ主宰 「根釧を描く」プロジェクト発起人、参加アーティスト・リーダー
ボタニカル/バード・イラストレーター 建築学校卒業後、独学で水彩画を学び、世界各地にコレクターを持つ。
鳥類画家・イラストレーター Artists For Conservation 会員 日本理科美術協会会員 日本ワイルドライフアート協会（2012年より役員） パブリックコレクション：Leigh Yawkey Woodson Art Museum (アメリカ）
Artist/Illustrator Birdwatch Artist of the Year Don Eckelberry Scholarship Award Langford Press Field Sketches Award 他受賞歴多数 愛称：Szabi
Artist/Illustrator Prize Premios provinciades Diputación de Málaga Prize RedLife “10 ideas for save the Nature”. Fundación Caja Rural – Huelva 「自然を守るための10の方法」でレッドライフ賞受賞 愛称：Centi(センチ）。
プロジェクトへ参加しませんか？（寄付募集中です）
このプロジェクトに参加するアーティスト、記録係、通訳係は、このプロジェクトの目的に賛同し、ボランティアで参加しています。この活動を成功させるため、プロジェクトへご賛同いただける皆さまからのご寄付を募集しています。
目標金額：60万円（ー口1,000円より）
いただいたご寄付は、以下の項目について使われます
・海外アーティストの釧路への旅費
・レンタカー代
・宿泊費（ゲストハウスをシェアしています）
・専門家への報酬（写真撮影係、通訳）
ご寄付いただいた方には、ウェブサイト、展覧会会場の案内等でお名前を掲載させていただきます（匿名可。希望者のみ）。
ご寄付いただく場合は、下の「寄付をする」ボタンをクリック、リンクページ先の一番最初に表示されている「守りたい寄付」を選択してください。
ご寄付後、下記ご連絡フォームにてお知らせ下さい。問い合わせに「アートプロジェクト」と記載をお願いします。
https://fishowlaid.jp/support/transfer/
どうぞよろしくお願いいたします。